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山中麻莉菜

フォーラムへの返信

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    ありがとうございます。
    仰る通り、この工程がとても重要だと感じています。
    前処理をするため土台づくりとして大切な、前処理の為の前処理として考えています。

    今回BYAC単品で使用したことについてですが、まずはシンプルに強度回復を優先させるために単品での使用を選択しました。脂質も必要な状態でしたが今回はBYACの効果をしっかりと手で感じたかった為、それぞれ別の工程で使用しています。

    榊さんに1つ質問させてください。
    今回、BYACの工程が1度では効果が足りないと感じた為何度か繰り返しました。榊さんでしたら、効果がもう少し欲しいと感じた場合どうされますか?
    もし繰り返し使用するとしたら、BYACと脂質を組み合せて使用する場合、BYACと脂質の1セットを繰り返しますか?それともBYACを繰り返した後に脂質を入れ込みますか?
    生意気に申し訳ありません。ご教授いただけますと幸いです。

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    ヘマヘマによる定着について答えさせていただきます。

    ヘマヘマに含まれるヘマチンは動物の血液の中に存在する成分で、タンパク質と架橋を結ぶ性質を持っています。そのため、髪の毛にあるケラチンタンパク質や、BYACに含まれるAEDSケラチンとマジックテープのように架橋結合してくれます。
    その性質を利用して、処理による効果を定着させるためにヘマヘマを使用いたしました。

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    BYACによる毛髪内部補強の仕組みを説明させていただきます。

    まず、 アミジノシステインが持つSH基が毛髪内部にS-S結合を導入し強度をアップします。
    ハイダメージ毛はマイナスの電荷を帯びているため、膨潤しやすい 状態ですが、アミジノシステインのプラス電荷がこれに結合し安定させてくれます。
    羊毛ケラチンやAEDSケラチンも含まれているため、さらに強度の回復が期待できます。

    実際に使用すると、濡れると頼りなくクタッとしたハイダメージ毛に、ハリが出てくることを感じられます。軽く引っ張って強度を確かめると使用前は強度が弱く伸びてしまっていた髪の毛も、ピンと張りが出ることが確認できます。

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    榊さん
    今回もどうぞよろしくお願いします。

    目指す仕上がりについて答えさせていただきます。
    毛先には複数回のブリーチ履歴があり根本はかなり伸びた状態で、根本から中間をブリーチする・ハイライトを入れるという案も浮かびましたが、ブリーチを卒業していきたいというモデルさんの希望がありましたので、今回はベースの状態を活かしたデザインカラーにしています。

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    課題:

    ●施術前の髪(や肌)の状態
    ・40代女性
    ・中間から毛先に複数回のブリーチ履歴
    ・2ヶ月に1度アルカリカラー
    ・ダメージレベル 根本〜中間:2 毛先:5以上

    ●目指す仕上がり
    ・ブリーチ履歴を活かしたカラー
    ・ダメージレベルに大きな差がある為、均一な仕上がり・手触りを目指す

    ●施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
    ・toitoitoiシャンプー揉み込み、バブリング

    ・前処理
    ブリーチ部分にBYAC、→ヘマヘマ(10倍希釈)→チェンジリンス
    全体に3種混合原液:neoミスト(5倍希釈)揉み込み
    ブリーチ部分中心に特トリ→超音波アイロン→ポリK(10倍希釈)を塗布

    ・薬剤塗布
    根本〜中間:8レベル程度のアルカリカラー
    中間〜毛先:3Dリノベータープラス:東京カラーパレット茜:牡丹:黒鳶(50:2:1:1)
    塗布後15分放置

    ・中間処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→シブミンEX(5倍希釈)→キトキト(10倍希釈)→乳化、チェンジリンス

    ・流し、シャンプー
    toitoitoiシャンプー:東京カラーパレット茜(3:1)

    ・後処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→リケラエマルジョン→特トリ→ポリK(10倍希釈)→キトキト(10倍希釈)

    ・トリートメント
    toitoitoiトリートメント

    ・仕上げ(ハンドドライ)
    リケラミスト、 アジアンムーン

    ●各施術工程の意図
    ・前処理
    【ブリーチ部分にBYAC、→ヘマヘマ(10倍希釈)】
    ・BYACによる毛髪内部の補強と、定着のためにヘマヘマ
    【全体に3種混合原液:neoミスト(5倍希釈)】
    ・全体の路づくりと穴埋め
    【ブリーチ部分中心に特トリ、ポリK(10倍希釈)を塗布】
    ・不足している脂質の補給、接着
    ・膨潤部分の収斂をしっかりと行った後カラー施術に入るため

    ・薬剤塗布
    【中間〜毛先:3Dリノベータープラス:東京カラーパレット】
    ・今回はアルカリ膨潤を避ける為、東京カラーパレットでの色付けを選択。
    ・3DリノベータープラスとMIXすることでAEDSケラチンとCMCで補強しながらカラーを行う

    ・中間処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→ 酸化重合を促進し、カラーの定着を良くする
    シブミンEX(5倍希釈)→ 消臭、pH調整
    キトキト(10倍希釈)】→ pH調整、キューティクルの膨潤を抑えこの後の乳化・シャンプーによる摩擦を抑える

    ・シャンプー
    【toitoitoiシャンプー:東京カラーパレット茜(3:1)】
    ・シャンプーにより流れやすい毛先のカラーをカラーシャンプーでカバー

    ・後処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→残留過水除去
    リケラエマルジョン→液晶性コレステロールとAEDSケラチンの補給
    特トリ→セラミド・コレステロールの補給、接着
    ポリK(10倍希釈)→収斂
    キトキト(10倍希釈)→pH調整、擬似キューティクル

    ●修正を加えた箇所
    前処理のBYAC→ヘマヘマを何度か繰り返した

    ●修正の理由
    1度では手応えがなかったため

    ●結果及び考察
    根本から毛先まで均一でしなやかな手触りになり、膨らみが抑えられました。表面毛先の切れ毛へのアプローチが課題です。

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    ありがとうございます。
    次回はそのようなことに気をつけてお伝えしていきます。
    よろしくお願いします。

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    返信が遅くなってしまい申し訳ありません。

    今回のモデルさんの場合、定期的なカラーやストレートで多少の負担があること、生活ダメージ(主に摩擦)によるダメージでのパサつきがまとまりにくくなる原因に挙げられると感じました。
    そのため
    ・カラー施術に入る前の前処理で不足した分を補うこと
    ・カラー塗布やシャンプー、タオルドライなどの工程の物理的ダメージを避ける事
    ・アルカリにより膨潤した髪の毛を中間処理、後処理で弱酸性に戻し、収斂させること
    これらのことに注意しながら施術を進めました。

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    前処理の場面分けについては、塗布ムラにならないことを重視しています。今回のようにリキッドタイプの処理剤の重ね付けですと、お席での塗布は塗布ムラや液ダレのリスクがあるためシャンプー台でチェンジリンスをしながら使用することが多いです。クリームタイプのものでもチェンジリンスが必要であればシャンプー台で、逆にピンポイントで狙って効かせたい場合はお席に移動して塗布します。

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    リノベーターローションを選択した理由についてですが、今回は前処理をシャンプー台で行いました。記載しておらず、申し訳ありません。そのため、塗布がしやすく、浸透の早いローションタイプを選択いたしました。また、今回のモデルさんはボリュームダウンしやすい髪質なので、クリームタイプよりふんわりと軽く仕上がるローションタイプにしました。

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    榊さん今回もよろしくお願いします。

    今回の施術のポイントは【カラーによる髪の中身の流出を防ぎ、補いながら疎水毛に近づける】ことです。
    モデルさんはカラーの履歴に加え、ストレートの履歴もあり、さらに大人の痩せ髪も気になってくる世代の方です。デリケートな髪の毛ではありますが、土台をしっかりとつくり、ダメージを最小限に抑えて疎水毛に近づけることをテーマに施術していきます。

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    ●施術前の髪(や肌)の状態
    ・50代女性
    ・4ヶ月前にストレート
    ・月に1度、白髪ぼかしのカラーリング
    ・毛先に乾燥がみられ、広がりやすくなっている
    ・ダメージレベル2/毛先3

    ●目指す仕上がり
    ・艶があり、まとまりやすく
    ・白髪を活かして明るさと透明感のあるカラーリング

    ●施術前の髪(や肌)の状態から考えた施術工程
    ・toitoitoiシャンプーバブリング

    ・前処理
    3種混合原液:neoミスト(5倍希釈)→リノベーターローション→毛先中心に特トリ

    ・薬剤塗布
    根本(新生部):8レベルのグレイカラーとファッションカラーのMIX
    中間〜毛先:8レベルのファッションカラー
    塗布後10分放置

    ・中間処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→シブミンEX(5倍希釈)→キトキト(10倍希釈)→乳化、チェンジリンス

    ・流し、シャンプー
    toitoitoiシャンプー

    ・後処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→ハイエマルジョン→キトキト(10倍希釈)→チェンジリンス

    ・トリートメント
    toitoitoiトリートメント

    ・仕上げ(ハンドドライ)
    リケラミスト、 ガルバエマルジョン

    ●各施術工程の意図
    ・前処理
    3種混合原液:neoミスト(5倍希釈)→ダメージ箇所の穴埋め
    リノベーターローション→ハリコシアップ
    特トリ→脂質補給

    ・中間処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→酸化重合促進、色素の定着アップ
    シブミンEX(5倍希釈)→残臭予防
    キトキト(10倍希釈)→pH調整、キューティクル剥離防止

    ・後処理
    ヘマヘマ(10倍希釈)→残留過水除去
    ハイエマルジョン→pH調整、内部補修、引き締め
    キトキト(10倍希釈)→pH調整、キューティクル補修

    ●修正を加えた箇所
    なし

    ●修正の理由
    なし

    ●結果及び考察
    ・広がりが気になっていた毛先がまとまり、均一に染まりました。引っ掛かりや、かさつきもなくなり気持ちのいい手触りに仕上げられました。

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    1剤の短時間放置施術はダメージが抑えられ、パーマを施した日だけでなく次回来店時の髪の毛の状態もとても良いのでこれからも極めていこうと思います。
    ありがとうございます。次回もよろしくお願いいたします。

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    ③髪の毛の形を変えやすい環境を整える
    について答えさせていただきます。

    髪の毛の形を変えるためには【保温・保湿】が大切だと思っています。②の工程で髪の毛の結合を切り、中間水洗や還元剤封鎖等の処理をしっかりした後は髪の毛の中のCMCや、中に入れた処理剤に分子振動を起こし、形を変えやすい(動きやすい)環境にすることが重要です。
    それには水分と温度が必要です。
    滴り落ちない程度の水分を保ったまま、ラップやヘアキャップで乾かないように包みます。温度は高ければ高いほど動きは活発になりますが、同時にダメージの原因にもなるため低温で行うことが重要です。遠赤外線照射機や、スチーム、蒸しタオル、ドライヤー等で蒸していくイメージで行います。
    この際、還元剤が残っていたり、アルカリ状態で行うとダメージが進んでしまうため中間水洗、還元剤封鎖は念入りに行います。
    また、CMCやケラチンが不足している状態では分子振動がうまく起こせないため、保温保湿状態にする前に補給する必要があります。

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    私も手技をとても大切にしているので、しっかり伝えられるようにしていこうと思います。ありがとうございます。

    1剤選定、時間設定の目安・チャートについて答えさせていただきます。
    基本的には検証に基づいて感覚的に掴んだものではありますが、短時間で水洗したいというところがベースにあります。
    放置時間に関しましてはもちろん髪の毛の状態により前後しますが、営業ベース、またアシスタントにヘルプをお願いする場合1分でチェック、1分半で水洗するように設定しています。
    チェックの時点でかかりが優しい場合は時間をプラスし、再度チェックします。

    放置時間【30秒〜3分】
    1剤選定 【硬毛・かかりにくいとされる髪:クリープH】
    【軟毛・かかりやすい・ダメージのある髪:クリープS】
    これを目安にしています。

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    榊さんの仰るとおり、1剤を短時間で水洗するための前処理が重要で、それは前処理がなければ出来ないことだと考えています。前処理に使う処理剤をいかに【効かすか】がその後の仕上がりに大いに関わってきますので、この工程はとても大切にしています。

    まずは薬剤を浸透させたい箇所にしっかりと付ける、そして効かせるためにしっかりと揉み込みを行います。中に浸透させるイメージで髪の毛が柔らかくほぐれる感覚になるまで優しく握り込むように揉み込みます。この際、手の中で髪の毛が折れたり、引っ張ったりするとせっかくの前処理でもダメージの原因になってしまうので、そのようなことがないように丁寧に行います。私は手のひらの大きい面を使ったり、指先で感覚を確認しながら進めていきます。十分に揉み込みが完了したら次はチェンジリンスです
    チェンジリンスは付いていない箇所がないよう全体に行き渡らすための保険の意味と、次の処理剤の邪魔をしないように中に入りきらなかった余分な剤を流すという意味で行っています。全体に行き渡った感覚を確かめて、次にタオルドライを行います。

    べちゃべちゃに濡れた状態だと水(お湯)で髪の毛が満腹状態になり、次の処理剤が入る隙間がなくなってしまうためしっかりとタオルドライで水気を取り除きます。処理剤を入れるための前処理という感覚です。タオルドライも毛先が折れていたり、擦ったりするとダメージの原因となりますので髪の毛の状態を整え、優しく髪の毛に押し当てて水気をタオルに移動させるイメージで行います。

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